寵愛紳士 ~今夜、献身的なエリート上司に迫られる~

「これでひとつ解決だ。もう思う存分、雪乃とイチャイチャできる」

「へっ……」

彼らしくない台詞に耳まで赤くなった雪乃は、シートに沈んで小さくなっていく。

「覚悟しといて。今夜は絶対抱くからね」

昨夜と正反対の宣言をされ、夜が待てずにさっそく体が疼きだす。晴久はそんな彼女にフッと笑みを落としながらも、前を向いていた。

両親に認めてもらえたことで、雪乃にも罪悪感はすっかりなくなっていた。
晴久との仲を隠す必要がある人がついに誰もいなくなり、彼との明るい未来に、心が躍るのだった。
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