白球と最後の夏~クローバーの約束~
 
苦しいな。

痛いな。


稜ちゃんには、秘密にしていることが2つに増えてしまった。

1つだけでもあんなに苦しくて痛かったのに、2つもなんてわたしには持ちきれるのかな・・・・。

でも、夏の大会が終わってわたしたち3年生が引退したら・・・・そのときは正直に打ち明けないとね。

“好き”の気持ちと一緒に。


秘密にしていてごめん。

あともう少しだけわたしに時間をください、稜ちゃん・・・・。















はっ。


今は練習試合じゃない!

ウジウジ考えるのはそのあと。


ね、ココちゃん、そうだよね?

あとで相談に乗ってちょうだいね・・・・って、あれっ?


「いいよー!大森君ー!」


顧問の先生が大風邪をひいてしまって、たまたま部活が休みになったココちゃん。

今日はベンチのそばで一緒に応援してくれているんだけど、部員の誰よりも大きな声でストライクを取った大森君に声をかけていた。

そんなココちゃんに、岡田君とわたしは一瞬にして目が点になる。
 

< 244 / 474 >

この作品をシェア

pagetop