白球と最後の夏~クローバーの約束~
ココちゃん、トランペットを吹くから肺活量は人並み以上なんだもんね。
そりゃ、大きいわけだ。
「百合!岡田!なにポケッとしてんのよ!あんたたちのエースなんだよ!?」
・・・・あわわ。
わたしたちがちゃんと応援しないから、ブスッと膨れちゃったよ、ココちゃん。
「ごめん、ココちゃんっ!」
わたしはすぐに応援に集中する。
「・・・・うっせぇなぁ、お前はよ。トランペットのマウスでもくわえとけよ」
そう言うのは岡田君。
素直に応援すればいいのに、こうして皮肉を言うものだから・・・・。
「うっさいわね!バカっ!」
ほら。
ココちゃん、怒っちゃうんだからやめてよね。・・・・怖いんだから。
でも、今はそんなココちゃんだけど、わたしには心配なことがあったんだ。
・・・・岡田君の隣にいて気まずくないかな、って。
計算すると別れてもうすぐ1年。
この練習試合の応援に誘ったあとに知ったことだったけど、誘わなきゃよかったかな? って後悔していたから・・・・。