白球と最後の夏~クローバーの約束~
だけどそれは、わたしの取り越し苦労だったみたいでちょっと安心した。
ココちゃん、そのあとも岡田君と何度も笑い合っていたし、野球の話でも盛り上がっていて、別れてもいい関係のようだった。
その様子を見ていると、お互いに嫌いになって別れたわけじゃないんだろうな、っていうのをすごく感じて。
いつも一緒にいるけど、このときのココちゃんと岡田君は、わたしよりずっと大人に見えた。
“男の子と女の子”っていう感じではなくて・・・・。
う〜ん、わたしがドラマとかでしか見たことがなかった“男と女”って感じ・・・・かな。
なんだかそう感じた。
試合のほうは【3―0】で青雲が勝利を収めた。
得点さえ許さなかったけど、東高の野球のレベルが上がったことを終始見せつけられた試合だった。
試合のあと、笹本先生もこんなことを言っていた。
「ひょっとしたら今年の大穴かもしれないな。青雲もうかうかしてられんぞ、この調子じゃ・・・・」
そうブツブツ独り言をもらしながら、熱心にペンを走らせていた。