白球と最後の夏~クローバーの約束~
 
「えっ!? そうなの? 告白、してたんだ・・・・」


岡田君は“何を今さら”みたいな顔をしたけど、わたしは大袈裟なくらいに驚いて。

それから・・・・数ヶ月前の、あの子の稜ちゃんを想う強い目を思い出した。


あの子の恋は咲かずに終わった。

“あっけなく撃沈”

なんてココちゃんは言ったけど、わたしにはそんなふうには思えないよ・・・・。

まだ隠しているわたしより、ずっとずっとすごい。

“好き”を伝えるのにどれだけの覚悟と勇気が必要か、わたしには手に取るように分かるから・・・・。


「お〜い、百合!聞いてる?」

「あ、ごめん・・・・」

「悲しそうな顔しないの!百合が気にしたって仕方のないことでしょ?」

「うん。ごめん」


ココちゃんはにっこり笑ってわたしの頭にポフッと手を置いた。

わたしの心の中、ココちゃんは分かってくれているんだ。

自分で決着をつけたあの子と今のわたしを比較して、自分が情けなく思ったこと・・・・。

ココちゃんにかかれば何でもお見通しなんだね。・・・・ありがとう。
 

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