白球と最後の夏~クローバーの約束~
 
「それで、続きなんだけどね」

「うん」

「“好きな子がいるからごめん”って。そう言ったんだって、長谷部君」

「・・・・」


そんなこと言ったんだ・・・・。

あの子の気持ちになると、どうしても胸がズキズキ痛む。


「・・・・ふふっ!それってさぁ、もしかして百合のことなんじゃないのかな?」


でも次には、さらにレベルアップした小悪魔スマイルで冷やかすココちゃんに助けられる。

ココちゃんのこういうところ、岡田君の気の遣い方とそっくり。

チラッと岡田君を見ると、ココちゃんに負けず劣らずのニンマリ顔が目に入った。


「そ、そんなことっ・・・・!」


そんな2人におだてられたわたしは、口では真っ先に否定しても、あからさまにボンッ!と顔が赤くなる。

それを見たココちゃんは、お腹を抱えて大爆笑。


「これで気兼ねなく稜をモノにできるな。ライバル減ったし、俺はフラれたし? まぁ、ちびっ子ちゃんはちびっ子ちゃんなりに頑張りたまえ!」


なんて言って、岡田君はまたまた皮肉をたっぷり込めてくれた。
 

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