白球と最後の夏~クローバーの約束~
 
一緒に買い物に行くからわざわざ制服にしてくれたのかな?

そう考えると、せわしないくらいに胸がキュンキュン高鳴る。

そして、そんな細かいところにまで気を遣ってくれた稜ちゃんにたまらなく愛しさを感じた。


・・・・制服デート。


そんな言葉が後から後から湧いてきて、もう頭を離れてくれない。

もしかしたら・・・・ううん。

今日は絶対、練習試合よりお出かけのほうに緊張してるよわたし。

制服で稜ちゃんと並んで歩けるなんてなぁ・・・・。

はぁ、夢みたい。



そんなわたしと同じような考えの人が、身近にもう2人。

ココちゃんと岡田君。

稜ちゃんと待ち合わせの校門前で別れるときに、ココちゃんが言ったんだ。


「いいなぁ、百合。長谷部君と制服デートぉ〜? うらやましいやつめ〜、このこのぉ!」


って。

おまけにわき腹までチョンチョンとつつかれてしまって。


「違うもん!今日も付き添い!」


そう照れ隠しで言ったけど、近くでわたしたちの会話を聞く岡田君も、ずっとニヤニヤしていた。
 

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