白球と最後の夏~クローバーの約束~
稜ちゃんってば、ふざけてそういうのばっかり選ぶんだから。
しかもキャラクターものだから値段も高いんだよ? 分かってる?
「・・・・ねぇ、遊んでるでしょ?」
思わず稜ちゃんを恨めしい目つきで見上げちゃった、わたし。
こっちは真面目に選んでいるっていうのに、ちょっとおふざけが過ぎない?
「そんなに怒んなくても・・・・冗談だって」
「本当かなぁ。冗談っぽくなかったよ? 今の選び方」
「いや、ちょっとは・・・・本気だったかも」
「も〜!お母さんのは真面目に選んだくせに」
「悪かったって!ちゃんとしたやつ選ぶよ・・・・あ、ほら、これなんか!なっ?」
稜ちゃん、わたしがちょっと怒ったら急に焦りだしちゃって。
体は大きいけどまだまだ子どもなんだなぁ、って思った。
「・・・・ぷぷっ!」
そんな稜ちゃんがたまらなくかわいくて、ちょっと吹き出して笑っちゃった。
「あの、何かお探しですか?」
結局、ああでもないこうでもないと言い合うわたしたちに店員さんが話しかけてきた。