白球と最後の夏~クローバーの約束~
とりあえず、稜ちゃんのお父さんに似合いそうな色やデザインを物色してみる。
稜ちゃんのお父さんはいつもお洒落なスーツを着ているから、ネクタイは落ち着いたのがいいかな?
それとも、少し派手なほうが逆に似合うのかな? バリバリの営業マンだしな。
稜ちゃんのお父さんの顔を思い浮べながら、そんなことを考えた。
「おっ!これなんか親父に似合うかも!」
そうやって選んでいると、横の稜ちゃんが何か見つけたみたい。
「ん? どれ?」
「これ!」
意気揚々と稜ちゃんが見せてくれたネクタイは・・・・えっ? ちょっと、そっち狙い?
「どうよ?」
「び、微妙・・・・?」
ちっちゃい鉄腕アトムがいっぱいプリントされたネクタイだった。
要するに、キャラクターもの。
「じゃあ、こっちは?」
「ん〜・・・・」
「これは?」
「・・・・」
稜ちゃんが次々とわたしに見せるネクタイは、どれもキャラクターもの。
ミッキーだったりウルトラマンだったり・・・・あ、仮面ライダー。