白球と最後の夏~クローバーの約束~
 
主審がボールを取った。


今度は、地面にボールを叩きつけるような投球。

フォークボールを投げたかったんだろうけど、コントロールが定まらなかった。

投げられたボールは、キャッチャーに届く前に地面に当たった。

萩尾君は、もちろん余裕を持ってそれを見送った。


ツーボール。


萩尾君が構え直すと3球目!


カンッ!


絶妙なバント!


コロコロと一塁側の白線に沿ってボールが転がっていく・・・・。


ダダダダダダダダッ!

ダダダダダダダダッ!


一塁の根岸君は二塁を、打った萩尾君は一塁を目指して最後の力をふり絞る。

ボールに追いついたキャッチャーが素早い判断で一塁に送球!


ベースまでの距離は、あと7メートルほどに縮まっている。

萩尾君はスライディング!

二塁に向かった根岸君は、ベースまであと4メートルほど。

根岸君はかなりの余裕でベースを踏めそうだ!


キャッチャーが投げたボールが、走る萩尾くんを追い越した。





ズサーーーーッ!!
 

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