初恋ラプソディ
へっ!?
「嘘!
だって、奈々美が言ってたじゃない。」
「うーん、多分、茜先輩は奏先輩のことを
好きなんだと思う。
だから、思わせぶりなことを言って牽制
したかったんじゃないかな。」
「牽制?」
「要するに、彼女のふりをして、みんな
取らないでっていうアピールをしてたって
こと。
じゃなきゃ、毎週、彼女を放置して他の
女の子の家に行くって、あり得ない
でしょ?」
「そう…なの?」
私がお母さんを見ると、お母さんは苦笑していた。
「ま、少なくとも、お母さんが彼女だったら
怒るわね。
ただでさえ、毎日部活でほとんど自由時間が
ないのに、他の子に会いに行くなんて。」
そうなんだ…
「ねぇ、美音、奏先輩は何も言わないの?」
智恵が尋ねる。
「何もって?」
「告白みたいなの。
全然、言われない?」
「言われてないよ。」
私が答えると、お母さんはにこにこ笑顔で言った。
「言えないわよ。
中2の男の子が決死の覚悟でデートに
誘って、お母さんに許可まで取ったのに、
デートじゃないって思ってる子に
告白したって、玉砕するでしょ。
ま、だから、うちに来てても、
健全なのよね。
お母さんも安心だから、美音はそのままで
いいわよ。」
「だって、ほんとにあれはデートじゃなくて
ご褒美だって、奏先輩が言ってたもん。」
「嘘!
だって、奈々美が言ってたじゃない。」
「うーん、多分、茜先輩は奏先輩のことを
好きなんだと思う。
だから、思わせぶりなことを言って牽制
したかったんじゃないかな。」
「牽制?」
「要するに、彼女のふりをして、みんな
取らないでっていうアピールをしてたって
こと。
じゃなきゃ、毎週、彼女を放置して他の
女の子の家に行くって、あり得ない
でしょ?」
「そう…なの?」
私がお母さんを見ると、お母さんは苦笑していた。
「ま、少なくとも、お母さんが彼女だったら
怒るわね。
ただでさえ、毎日部活でほとんど自由時間が
ないのに、他の子に会いに行くなんて。」
そうなんだ…
「ねぇ、美音、奏先輩は何も言わないの?」
智恵が尋ねる。
「何もって?」
「告白みたいなの。
全然、言われない?」
「言われてないよ。」
私が答えると、お母さんはにこにこ笑顔で言った。
「言えないわよ。
中2の男の子が決死の覚悟でデートに
誘って、お母さんに許可まで取ったのに、
デートじゃないって思ってる子に
告白したって、玉砕するでしょ。
ま、だから、うちに来てても、
健全なのよね。
お母さんも安心だから、美音はそのままで
いいわよ。」
「だって、ほんとにあれはデートじゃなくて
ご褒美だって、奏先輩が言ってたもん。」