七色
神長くんの自宅がある横須賀中央まで車で送ってもらって、僕と優月くんは快特電車に乗った。優月くんが窓側に座って、僕は当たり前のように隣に座る。
「楽しかったね、坂巻さん。何だか今日はあっという間だったよね。集合したのが遅かったからかな?」
初めから僕が来ることが予定に組み込まれていたような言い方だったが、自分でもずっと前から二人の知り合いだったような気がするから不思議だった。
海の世界をもう少し見てみたかったと思う。だけど果たして今後一人で海に入るかというとそれはやっぱりわからない。
優月くんと別れたら、夢から覚めるように情熱が消えてしまいそうで、別れるのが名残惜しくなった。帰宅した後僕を待っているのは仕事という現実だ。もちろんそれも嫌じゃない。だけど――
「せっかく夢中になれそうなもの、見つけたのになあ」思わず僕はそう口に出していた。
優月くんは人好きのする優しい笑顔を僕に向けてきた。
「来週また一緒に行く?」
冗談なのか、それとも真に受けて良いのか。嬉しさを感じながら素直に返事が出来ないままでいたら「名案を思いついた」と優月くんは言葉を続けた。
「楽しかったね、坂巻さん。何だか今日はあっという間だったよね。集合したのが遅かったからかな?」
初めから僕が来ることが予定に組み込まれていたような言い方だったが、自分でもずっと前から二人の知り合いだったような気がするから不思議だった。
海の世界をもう少し見てみたかったと思う。だけど果たして今後一人で海に入るかというとそれはやっぱりわからない。
優月くんと別れたら、夢から覚めるように情熱が消えてしまいそうで、別れるのが名残惜しくなった。帰宅した後僕を待っているのは仕事という現実だ。もちろんそれも嫌じゃない。だけど――
「せっかく夢中になれそうなもの、見つけたのになあ」思わず僕はそう口に出していた。
優月くんは人好きのする優しい笑顔を僕に向けてきた。
「来週また一緒に行く?」
冗談なのか、それとも真に受けて良いのか。嬉しさを感じながら素直に返事が出来ないままでいたら「名案を思いついた」と優月くんは言葉を続けた。