異世界和カフェ『玉響』。本日、開店いたします!
「お父さん、私――な、何っ!?」

 突然、グラグラと地面が揺れた。

 突如として始まった横揺れに、動揺する。

「じ、地震?」

「亜梨子っ!」

 狼狽する私の腕を父が掴む。そのまま強く引っ張り、自分の腕の中へと引き込んだ。

「大丈夫か!?」

「う、うん。私は大丈夫だけど……緊急地震速報、来なかったよね……」

 最近は、地震が来る数秒前には、スマホからアラームが鳴るのが普通だ。

 それを見て、揺れに備えるというのが当たり前になっていたので、いきなりの揺れに必要以上に驚いてしまった。

 最初ほどではないが、まだ揺れは続いている。父にしがみ付き、天井を見上げると、電球が大きく揺れていた。

「震源地、どこだろう。結構大きかったけど……」

「下手に動くなよ。さっきのが余震という可能性もある」

「うん……でも、気になるからテレビを付けたい」

「……そうだな。どんな状況なのかくらいは知りたいな」

 一分くらい続いた揺れが、ようやく収まった。まだ地面が揺れているような気がするが、それは気のせいだと分かっている。

 今はとにかく情報が欲しくて、店から繋がっている自宅の方へと移動した。

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