激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
ここをクリアにせずうじうじ悩むなんてもう嫌。


「他にそんな人、いるわけないじゃないか」


彼は目を大きく見開き驚いた様子だ。


「でも、映画館で……」
「あっ」


ようやく思い当たったという様子の彼は、ふぅとため息をつく。


「彼女を気にしていたんだね。ごめん、配慮が足りなかった」


なんの配慮? 
あんなに強い視線を注いでいたくせに?


「彼女は、妹なんだ」
「は?」


予想外の答えに、眼球が転げ落ちそうだった。

妹? 
それならどうしてあんなに切ない目で見つめていたの? 
話しかければよかったんじゃない?


「妹は太平物産で事務をしている。入社してすぐに、同じ部署のよくない男につかまって。箱入りで大切に育てられたからか、あっという間に夢中になってしまった」


誰だって恋に溺れてしまう可能性を秘めているが、よくない男って?
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