激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
「先生をつけられたってペラペラにはならないですよ。宝生さんが努力したんです」


もっと突き抜けた、私とは別世界の人だと思っていたが、意外にも庶民的な感覚もあるようでホッとする。

プロポーズを受けておいてなんだけど、あまりに生活習慣が違うとなじめるかどうか不安だったからだ。

私が作った料理も、おいしいと食べてくれるかな?


「ほら、そういうとこ」
「ん?」


彼がナイフを置き、緩やかに口角を上げるので首を傾げる。


「紬のそういうところが好きなんだ。小さな褒めポイントを逃さず、口に出してくれる。しかも無意識」

「ち、小さくなんてないです。本気ですごいと思ってるから」


今日のパーティでの対応を見たら、誰だってそう感じるはずだ。


「ありがと。俺は紬がごく自然に人や花に優しくできるところに感心してる」


彼が微笑みながら私のほうに手を伸ばしてきて頬に触れるので、ビクッと反応してしまった。


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