激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
あれだけ毎日花に囲まれていても、この百八本が私のために咲いていると考えると、感慨深かった。


「紬。手が冷たい」


不意に私の手を取った太一さんは、顔をゆがめて指先にキスを落とす。


「い、いつものことですから」
「もう、花には邪魔させない」


彼はそうつぶやくと、唇を重ねた。

最初は触れるだけだったのに、彼の舌が私の口をこじ開けて入ってくる。
熱くて甘い口づけに腰が砕けそうになると、彼がやすやすと支えてくれた。

激しく情熱的なキスから私を開放した彼は、強く抱きしめて耳元でささやく。


「はー。体目当てみたいだから我慢するつもりだったのに。ごめん」


断られないためにお見合いまで仕掛ける彼が、体だけが目的のはずがないとわかっている。


「大丈夫です」

「ずっと怖かった。紬のことが好きすぎて、一度でも触れ合えたら、壊してしまうんじゃないかって」


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