激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
店内ではジーンズ姿が多いが、昨日のようにホテルや結婚式場の装花に行くときは、皆白いシャツに黒いパンツスタイルと決められているため、彼ももちろんそろえている。

そこまで話したところで背後に気配を感じて振り向いた。
すると、Tシャツにジャージ姿の太一さんがいぶかしげに私を見つめている。


『いやぁ、素敵なんて言われたことがないから照れるな』

「ほ、本当ですよ。あっ……」


そのとき、うしろから太一さんに抱き寄せられて声が出てしまった。


『重森、どうかした?』

「いえっ、なんでもないです。それではお願いします」

『わかった』


私は速攻で電話を切った。


「婚約したばかりなのに、浮気?」

「浮気なんてしてません。フローリストの先輩に、赤いバラを仕入れてもらえるようにお願いしていただけで……」

「素敵」


必死に言い訳をしたが、太一さんが私の耳元で色気たっぷりにささやく。


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