激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
「どういうことでしょう?」

「いや、彼女、花にしか興味がなくて。悪い男に引っかかりそうだと心配してたんですよね」

「ちょっ、西田さん!」


焦る紬が彼を制しているが、俺はにやけるのをこらえるのに必死だった。

紬のことをよく知っているんだな、この人。
それはそれで妬けるが、悪い人ではなさそうだ。


「ご心配なく。たしかにまだ花に負けている感覚がありますが、私は彼女を愛しています。全力で幸せにすると誓います」

「太一さん?」


堂々と愛を宣言したからか、紬は俺を見て顎が外れそうな顔をしている。

彼女を見ていると飽きない。


「そうですか。やっぱり花には勝てませんか……」
「もう!」


西田さんは楽しい人のようだ。
俺の話に乗って大げさに肩を落としている。

一方紬は、口をとがらせているが、その姿でさえ愛おしい。
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