激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
「とにかく、俺たちの妹をよろしくお願いします。あっ、挙式の装花はル・ブルジョンに是非ご用命ください」


しっかり営業までしてる……。

でも、装花はもちろんここに発注するつもりだ。
紬が信頼する仲間なら、いいものを作ってくれるはずだから。


「こちらこそ、彼女をよろしくお願いします」
「あっ! 重森、寿退社するの?」


思いついたように尋ねる西田さんに、紬は黙り込む。

彼女に仕事を続けてほしいと話したが、紬は俺が背負っているものの大きさに気づいていて、支えなければと考えているようにも感じる。


「彼女から花を取ったりできません。これからもよろしくお願いします」


俺がそう口にすると、紬はハッとした表情を浮かべた。



店を出て車に乗り込むと、紬が先に口を開いた。


「本当にお仕事を続けてもいいんですか?」

「紬から花の仕事を取り上げたら、俺、全力で嫌われるだろ」

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