激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
その様子を見て、もしかしたら加代との和解は難しいことではなかったんじゃないかと頭を殴られた。

あの男と別れた頃、電話もメールも無視されるため距離を置くしかないとあきらめていたのだが、それが間違いだったと感じる。

別れた直後は激しい憤りで我を忘れていただけで、手を差し伸べられるのを待っていたのかもしれないと。

現に、久しぶりにメールを入れたら、こうして来てくれたのだから。


嫌われようが何度でも連絡を入れて、思いきり泣かせてやればよかった。

加代がうまく甘えられないのないなら、俺のほうから近づくべきだった。
それが家族の仕事だったような気もする。


「重森、さん……?」


加代は花束を抱えたものの、怪訝な表情を浮かべる。


「彼女と結婚する。加代にも紹介したくて」


そう伝えると、あからさまに加代の表情が曇る。

考えていることはよくわかる。
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