激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
自分だけ幸せになってと思っているのだろう。


「そう。そんなことで呼び出さないで。帰る」
「待ってください」


踵を返した加代を追いかけて腕をつかんだのは紬だった。


「事情はお聞きしました。実は私、フローリストの仕事を始めてしばらくして、当時付き合っていた彼氏に振られてしまいました。仕事に夢中だった私は、『お前は仕事と俺とどっちが大切なんだ』と責められました」


俺も聞いたことがない話が飛び出して、緊張が走る。


「私、両方同じくらい大切だったんです。だから、返事ができなくてあきれられても仕方がないと納得しました。でもそのとき、花のことしかわからない欠陥人間となじられて、恋をするのが怖くなって……」


欠陥人間? 
そんなひどい言葉を投げつけられたのか? 
ありえない。


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