激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
ようやく太一さんのご両親にごあいさつできることになった六月の第二週の日曜日は、梅雨の合間の晴天が気持ちいい朝となった。
彼の実家は腰を抜かしそうなほど立派な和風建築で、有名な建築士が手がけたという。
さすが太平物産の社長ともなると違うなと他人事のように考えたが、将来太一さんがそのポジションを継ぐと思うと、妻になる者としては身が引き締まる思いだ。
今日のために太一さんが訪問着を新調してくれたのは、お見合いのときの私の着物姿が忘れられないかららしい。
緊張してカチカチのまま訪れた宝生家だったが、聞いていた通りご両親は気さくな方で、私を温かく出迎えてくれた。
しかも、加代さんからも私を褒めるような連絡が入っている様子で、和やかに会話が運び、あっさりと結婚を認められたのが拍子抜けだった。
その帰り、区役所に婚姻届を提出して私たちは晴れて夫婦となり、新しい生活が始まった。
彼の実家は腰を抜かしそうなほど立派な和風建築で、有名な建築士が手がけたという。
さすが太平物産の社長ともなると違うなと他人事のように考えたが、将来太一さんがそのポジションを継ぐと思うと、妻になる者としては身が引き締まる思いだ。
今日のために太一さんが訪問着を新調してくれたのは、お見合いのときの私の着物姿が忘れられないかららしい。
緊張してカチカチのまま訪れた宝生家だったが、聞いていた通りご両親は気さくな方で、私を温かく出迎えてくれた。
しかも、加代さんからも私を褒めるような連絡が入っている様子で、和やかに会話が運び、あっさりと結婚を認められたのが拍子抜けだった。
その帰り、区役所に婚姻届を提出して私たちは晴れて夫婦となり、新しい生活が始まった。