激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
しかしこのお見合いを成功させようとはこれっぽっちも思わない私は、もう素でいいやと開き直った。


「変身がおかしければ、お化粧かな?」

「なるほど。そんなふうに考えたことがなかったなぁ。精いっぱいお化粧してきてくれたのだから、失礼のないようにもりもりいただかないと」

「はい」


そのあと競うように茶碗蒸しを食べ、ほぼ同時に座卓に器を置と、顔を見合わせて笑い合う。


「思った通りの人だ」

「私がですか?」

「そう。重森さんと一緒にいるとずっと笑っていられそうだ」


もしかして、若干引かれてる?と思いもしたが、上品ぶらなくてもとがめられないのは気持ちいい。

それに、気を使わずに話せて私も楽しい。
といっても、彼と結婚なんて考えられないけど。


とはいえ、彼の話術が巧みなのか、ガチガチに緊張していたのが嘘のように、会話が盛り上がってきた。
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