激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
「はい」
「キャンプ」


笑うなとくぎを刺すくらいだから、そんなおかしな場所なの?と身構えたのに普通の答えだった。


「キャンプをどうして笑うんですか?」

「キャンプはキャンプでも、ひとりキャンプなんだ。ひとりで行って、ビール片手に作った飯を食って、星を見ながら寝る。これが最高に楽しい」


ひとりキャンプなんてあるの? 

大人数で行ってワイワイガヤガヤすることこそキャンプの醍醐味だと思っていたので、驚いた。


「俺、基本根暗なんだよね。大勢ではしゃぐのは好きじゃないし、家にこもるかひとりで行動がいい」


根暗だと感じたことは一度もない。

仕事ではいろんな人と積極的に言葉を交わし、うまく立ち回っていそうだし、私は彼と話をしていると楽しいし。

でも、もしかして放っておいてほしいってこと? 
疲れて家に帰ってきたら、ひとりで部屋にこもりたい?


「ごめんなさい。帰りましょう」
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