激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
久しぶりでテンションが上がる私は、太一さんの腕を引く。


「また絶叫系?」
「それが遊園地の醍醐味でしょう?」


彼を見上げると、心なしか顔色が悪い。


「あれっ、体調悪いですか?」
「ごめん、酔った」


それなら早く言ってくれればいいのに。


「休憩しましょう」


近くにベンチを見つけて、彼を座らせた。


「なにか冷たい飲み物を買ってきます」
「ありがとう。情けないな。久しぶりすぎてダウンするとか」


彼は額に手を当てて、肩を落とす。


「振り回してごめんなさい。でも、ずっと来てなかったんですか?」
「そうだね。ほら、俺、根暗だし?」


彼はクスッと笑う。


「そうでした。根暗くん」
「言うなぁ」


ちっとも根暗には見えないし、ひとりが好きだなんて信じられない。


「植物オタク、飲み物買い出しに行ってきます」


敬礼して言うと、彼は白い歯を見せた。

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