激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
彼らの世界では着物の一枚や二枚持っていて当たり前なのかなと伝えると、彼はクスッと笑う。


「それが普通じゃない? 普段着ないのに買わないですよね」


あれっ、庶民の生活もわかってくれるの?


「でも、あんまり似合ってたから、いつも着ているのかとばかり」


褒められた瞬間、至近距離にいることを意識してしまい、心臓がドクンと音を立てる。


「重森さん、生け花もできるとお聞きましたし」


そんな情報まで入っているの? 
店長が話したのかな。


「華道の先生のところにも出入りするので、見ていて覚えただけです。習ったわけではないので、できると言えるかどうか」

「独学なんてすごいですね」


しきりに感心しているけれど、好きなことには没頭してしまうだけだ。


「もう少しゆっくりしようと思ってましたけど、それ、気になりますよね」

< 25 / 333 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop