激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
「わかりました」
彼の優しさに素直に甘えることにした私は、靴を履いてバッグを持った。
「紬、行ってらっしゃい」
彼は私の腰をグイっと引き、触れるだけのキス……と思いきや舌まで入れてくる。
「ちょっ……」
「昨日抱けなかったし」
「毎日しなくても!」
私が目を白黒させているのを楽しんでいる気がしなくもないけど。
「紬、表情が硬いぞ。いつもならもっと真っ赤になるのに」
「真っ赤ですよ?」
あれっ。のせられておかしなことを口走ったかも。
「そっか。真っ赤か……」
肩を震わせる太一さんは、もう一度私の唇を覆う。
今度は触れるだけの軽いキスだった。
「俺、花のことはさっぱりだけど、相談にのるくらいはできる。今日のお前は、ちょっと変だ」
まさか、不安な気持ちを見破られているとは思わなかった。
「変じゃないです」
「それじゃあ無意識? 俺の目を一度も見ないし、すごく饒舌なんだけど」