激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
「いいですね。お花はどうかなぁ」
「任せればいいんじゃない? この人、プロなんでしょ?」


奥さまが悩み始めると、正也さんは冷たく突き放す。


「お任せいただいても構いませんが、あれこれ悩む時間もいい思い出になります。一生に一度の晴れ舞台ですので、奥さまの願いを叶えて差し上げませんか?」


さすがに奥さまが不憫になって彼に提案すると、プイッと横を向いてしまった。

なにをそんなに怒っているのだろう。

私が担当だから? 
だとしたら奥さまに申し訳ない。

とはいえどうしたらいいのかわからず、奥さまと話を進めた。

しかし、その途中でスマホに触れていた正也さんが立ち上がるので、奥さまの顔が青ざめる。


「悪い。急な仕事の依頼だ。あとは任せるよ」


彼はそう言い残して、そそくさと出ていった。


「ごめんなさい」
「いえっ。大丈夫ですか?」


奥さまが悲痛の面持ちなのが気の毒だ。
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