激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
ローズパレスから少し離れたところでスマホを取り出すと、スッと前に立ちふさがった人がいて顔を上げる。


「紬」


私の名を呼んだのは、正也さんだった。

仕事だったんじゃないの?


「なんでしょう」
「ちょっと話がある」


彼は眉をひそめて私を見つめる。


「私は話なんてありません。失礼を承知で申しますが、奥さまをもっと大切にしてください。それでは」


歩きだすと腕を引いて止められた。
こんな現場を奥さまに見られたらまずいのに、なにを考えているの?


「俺はあるんだ」


このままでは解放してもらえそうにないと感じた私は、「わかりました」と返事をした。

この先、挙式をどうするつもりなのか。そして、私が担当であることをどう考えているのか聞きたかったのもある。


「そこのカフェでいい?」

「はい。でも約束があったので電話を入れておいてもいいですか?」

「うん。先に行って待ってる」
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