激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
「結婚してるのか?」


彼の目が大きくなった。


「はい。少し前に。仕事では重森姓を使っているだけ」

「相手はどんなヤツなんだよ。職業は?」

「外資系の会社で経営コンサルタントをしている人です」


どうして彼に説明しなければならないのかとうんざりもしたけれど、この先も付きまとわれるのが嫌で明かした。

適当に嘘をついていると思われたくなかったのだ。


「経営コンサルタント? なるほど金持ちか」


それ、どういう意味? 
こんなひねくれた人だったっけ?


「そうね。彼は日々勉強を怠らない真面目な人で、クライアントからの信頼も厚いようだし、それなりの稼ぎはあるかと」


正直なところいくら稼いでいるのは知らない。

それに将来の太平物産の社長なのだから、お金に困ることはないだろう。

でも私は、贅沢がしたくて太一さんと結婚したわけではない。


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