激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
「謝らなくていい。頼ってくれてうれしかったよ」


どこから聞いていたの?


「いつ来たんですか?」


電話をしてからそんなに経ってないよ?


「実は近くの別のカフェで仕事が終わるのを待ってたんだ。紬が俺のことを褒めてくれているあたりかな」


うわっ、恥ずかしい。

でも、私が自分で対峙したいと訴えたから、ギリギリまで出てこないでいてくれたのかもしれない。


「そう、ですか……」

「なに照れてるんだよ。うれしかったよ」


彼は私に優しい眼差しを向け、微笑む。
私は本当のことを言っただけ。


「はい。でも、由実さんどうなるんだろう」


正也さんは結婚をやめると口走っていたが、由実さんは彼の態度に不安を抱きつつも挙式を楽しみにしているようだったのに。


「神のみぞ知るかな。このまま結婚に突き進んでも、破談にしても、その後の人生がどうなるかは自分次第だ。紬はあの人と別れてフローリストとして輝いただろ?」
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