激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
仕事を通して、何度も幸福の絶頂を目の当たりにしてきたが、これほど幸せだとは。

まさに胸が震えるという経験をしている。


私に視線を合わせて優しく微笑んだ太一さんは、ゆっくり近づいてきて熱い唇を重ねた。



ローズパレスの教会の前には、階段がある。

その階段をフラワーシャワーを浴びながら下りていく先に真っ白なリムジンが用意されていた。

これに乗って披露宴会場のホテルまで移動するのだ。


たくさんの拍手と温かなお祝いの言葉に感謝しながらゆっくりリムジンに近づいていくと、端のほうに由実さんがいることに気がついた。

来てくれたんだ……。


実は一カ月ほど前、梓さんから正式に破談になったと耳打ちされた。

そのとき、私の挙式の話題になり日程を尋ねられたから、『もしかしてのぞきに来るかもね』と言われていたのだが、本当に顔を出してくれるとは。

自分の挙式の予定がなくなってしまい、つらい時期のはずなのに。
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