激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
たしかに、見た目よりは過酷な職業だと思う。

常に寒い部屋での作業で体調を崩す人もいるし、挙式での装花も失敗は許されない上、短時間で配置しなければならずプレッシャーとの闘いだ。


「それに、十キロを超えるような観葉植物をひとりで運んだり、仕入れの日は何十箱という花を素早く水揚げするために、何時間も黙々と作業したりするとか」

「詳しいんですね。店長に聞いたんですか?」

「うん。店長が重森さんを辞めさせなければならなくなったとき、この先を考えたら不安しかなかったと言っていたよ。重森さんのフローリストとしての技術は一流だし、クライアントからの信頼も厚い。他に代わる人材が見当たらないと困ってた」


店長がそんなことを? 
でも、板垣さんの一件で退職を迫られた件まで、どうして宝生さんが知っているの? 

私は契約を打ち切られたとしか話していないはずだけど。
店長が話した? 

いや、もしかして……。
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