守られて、愛されて。


  * * *

………んっ

「おはよう、花奈ちゃん」

「……いく、もさん? 」


朝から郁萌さんがいる……っ!? これは夢か、何か?

「花奈ちゃん、今日休みだからゆっくりしよ」

「あ、はい……だけどこの体勢はちょっと」

ベッドの上で後ろから抱きしめられるというのは……恥ずかしい。

「あっ……郁萌さんっ」

「ん?」

「ま、まず離してください!! ちゃんと郁萌さんの目見て、話したいです……」

昨日のお礼とか……いろいろ話したい。
ちゃんと話さなきゃ、ダメだ。
お姉ちゃん…美香から聞いたかもだけど、ちゃんと自分の言葉で話さなきゃ。

「この状態の方がいいよ、きっと……どうしようもなく辛くなったら俺の手を握って」

「ありがとうございます……」

郁萌さんはやっぱり優しくて、安心する。

「お姉ちゃんも話してると思いますが私は、─︎─︎─︎─︎─︎─︎お父さんの不倫で出来た子どもなんです」

「……」

彼はずっと黙って聞いてくれている……そう思ったら、私はずっと話したこともないことを彼に話し出した。



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