だから、言えない


ど、どうしよう…

私があの時、
無理矢理でもタオルを貸していれば、
佐山さんは風邪なんか
引かなかったはず…

でも、私のタオルを使うのを
すごく嫌がってたし…

いや、でも、こんなことに
なるくらいだったら、
無理矢理渡したらよかったんだ。


さっきの会話を聞くと、
村薗先輩、
佐山さんの家に
行くみたいだよね。
よし、一緒に連れていってもらおう。
で、何かお詫びのものを
持っていこう。


夕方になって、
雨は少しおさまったけど、
まだ止んではいなかった。





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