だから、言えない
「村薗先輩」
「ん?どうしたの?」
「佐山さんに何をお渡ししたら
喜ばれますかね?」
村薗先輩がうーんといいながら、
宙を見つめた。
「連なら……、
ことちゃんからもらったものなら
何でも喜ぶと思うよ」
えー、何でもって困るやつだよ。
「じゃあ、村薗先輩なら
熱があるとき、何がほしいですか?」
「ことちゃんから?」
私限定って意味で言ったんじゃないけど…。
まぁいいや。
「まぁ、はい」
「俺なら別に何もいらないかな。
見舞いに来てくれただけで、嬉しいから」