眠たい男の子は頑張り屋さん

 青い目に、地毛なのかと疑うほど絹のように柔らかそうな銀色の髪。

 マスクをつけてるからわかんないけど、凄いイケメンだし、顔ちっちゃ……!

 わ、わたしより小さい……!

 こ、この人外国人!?

 日本人ではないよね!?

「な、んで……、ゲボッ、ゲボッ」

「大丈夫ですか!?水、いります!?」

「え、いらない……っ、ゲボッ」

 凄く苦しそう……!

 わたしはとっさに、男の子の背中をさすった。

 男の子は驚いて手をバッと振り払った。

 けど、その手は弱々しすぎてわたしのことを離せなかった。

「な……っ、けほっ、はなれて、よ……!」

「ご、ごめんなさい、無理です!」
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