【短編】恋愛モルモット~恋の価値観~


「あまり振ってると脳みそが揺れて眩暈を引き起こす」

「……ご心配どうもです」

「……」


何を思ったのか、宮城はあたしの頭を離してからもう一度その手を頭に乗せた。

そして、ポンポンと軽く叩いてみたり髪に指を入れてみたり……興味深そうにあたしを眺める。


「……あの、宮城さん?」


どうしていいのか分からないあたしが遠慮がちに声を掛けても、宮城は特に動じることもなく、その行為を続ける。


「……~~っ」


耳の辺りの髪を掬われて、背中をぞわぞわとした寒気に似たものが走る。

ってゆうか、なに?!

何してるの?!


男の人にこんな風に触られるのなんて、自慢じゃないけど初めてでどうしていいか分からなくて……

必死に言葉を探しても、それは空振りばかりを繰り返す。


「みっ……宮城!」


それでも縮こませた身体で言うと、宮城はやっとあたしに言葉を掛けた。


「ああ、ごめん。

随分頭が小さく感じて……俺より一回り小さいかな。

髪も俺より細くて柔らかいな」

「……」


まるであたしを観察していたように結果を報告する宮城。

どうやら女子に興味のなかった宮城にとって、自分と違うあたしの髪とかは興味深いらしくて……

だけど、こんなの心臓が持たないんですけど!


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