【短編】恋愛モルモット~恋の価値観~
一生懸命か……
本当にあたしの取り得って、何にでも必死になる事くらいだな。
がむしゃらっていうか……
そういえば、宮城にもそんな事言われたっけ。
不意に浮かんできた宮城の顔に、あたしはグランドの中に宮城の姿を探す。
こっそりとあたしの中では、運動オンチに違いないって踏んでる宮城。
だから、コートの中よりも先に見学してる人の群れに視線を向けたんだけど……可笑しな事にそこに宮城の姿は確認できなかった。
もしかしたら授業自体をサボって新撰組の本を読んでるんじゃ……そんな事を思い浮かべた時だった。
コートの中に、宮城の姿を見つけてしまったのは。
サボる訳でもなく、普通にバスケをする宮城の姿は正直、衝撃的だった。
だって、あの宮城が運動してるって……
ツチノコでも発見した気分に、興味溢れる視線を宮城へと向けていると、ある事に気付いた。
宮城……残念な事にあんまり上手くないな。
ドリブルはなかなかサマになってるし、足だって普通に速い。
けどシュートが……ってゆうか、フォームが?
結局。
あたしに見られてるとも知らずに体育を頑張った宮城のシュート成功率は……
6本中0本……そのうちリングに当たったのは1本のみ。
……やっぱり運動は苦手なんだな。
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