【短編】恋愛モルモット~恋の価値観~
高1にもなって風船追いかけて水の中に落ちるなんて……
自分のマヌケっぷりに恥ずかしくなって、顔が上げられない。
だって……宮城は絶対に冷めた目であたしを見てるもんっ!!
馬鹿だなって書いてあるような、怪訝そうな顔であたしを見てるもんっ
あ、ってゆうかもしかしたら、こんな女の連れだと思われたくなくてもう帰ってるかも――――……
「……え」
急に強い力で左手を掴まれて……そのまま起き上がらせられる。
予想もしなかった出来事に驚いて顔を上げると、そこには――――……
「……なにやってんだよ、おまえはっ」
驚き半分、心配半分の表情を浮かべた宮城が居た。
あたしを起き上がらせるために片足を噴水の中に入れた宮城の姿に、あたしは言葉を失う。
「とりあえず早く上がれ。10月に水ん中になんかいたら風邪引くぞ」
「え、あ……はい」
掴まれた腕をそのまま引っ張り、あたしを噴水の外へと連れ出す宮城。
噴水から出ると、宮城はあたしを振り返って……そこで初めて表情を歪めた。
「たかが風船のためにびしょびしょになる奴がいるかっ
おまえは本当に……」
片手で頭を抱える宮城に、なんだか申し訳なくなってしまって……あたしは俯かせた顔で宮城を見上げる。
「ごめんなさい……」
宮城は謝るあたしを見ると、小さくため息をついて……首を振った。
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