【短編】恋愛モルモット~恋の価値観~
だって、今さらっと……
「だから、どんなに好きでもそれは守らなくちゃいけないものなのかって」
「どんなにって……宮城、本当にあたしの事そんなに……その……」
はっきりと恥ずかしげもなく言う宮城とは正反対のあたし。
……でも異常なのは宮城だけど。
「好きだよ? 好きじゃなきゃキスなんか出来ないだろ?
俺は里咲だから触っても気にならないし、触りたいとすら思う。
さっきみたいなキスも、……もっと深いキスも、里咲がすごく好きだからしたいと思ってる。
こんなに想いが強くても、里咲が作った決まりを守らなくちゃいけないのかって事」
「……~~っ」
真っ直ぐにあたしを見下ろしたまま言う宮城は、真面目そのもので。
大体、宮城は絶対に嘘なんてつかないから、これは本当で……
熱烈な告白を受けたあたしに、首を横に振れるハズがない。
「……宮城がそうゆうキスしたいなら……守らなくても、いいよ」
……どうしよう。
顔から本気で火が出そう。
涙すら浮かぶくらいに恥ずかしくなってるあたしに、宮城は優しく微笑む。
そして……
宮城はあたしの唇を、触れた親指で軽く開けさせてから――――……
「……――――っ ……、……」
頭がぼーっとする。
強引じゃなく、探るような宮城のキスはすごく丁寧で、背中がぞくぞくして立つ脚が震える。
このキスに宮城がどんな科学的な事を感じ取っているのかは分からないけど。
……ってゆうか知りたくないけど。
あたしが感じたのはたった1つ。
やっぱり、あたしの体温のが高いって事だけ。
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