不本意ながら、極上社長に娶られることになりました
「そういうもんなのかな、やっぱり。考えてもなかったよ」
「…………」
「大丈夫じゃない? 友達とご飯食べるくらい、結婚してもみんなしてるでしょ」
そう言って軽く受け流してみると、修哉から次の言葉は返ってこなくなってしまう。
話の区切りがついたところで話題を変えようとネタを考えだした時、「ほんとのとこさ」と先に修哉に流れ始めた沈黙を破られた。
「何か悩んでんじゃないの?」
「え……?」
「その話。家のことだから、どうしようもないとかあるかもしれないけど、つぐみはそれで納得して、いいと思ってんの?」
修哉の言葉で、今度は私が押し黙る。
正直、今の私はそれすらわからないでいる。
このまま流されるように湧いて出た話に身を任せていいものか。
自分にとことん向き合って、周囲にも目を向けて、最善の答えを出さなくてはならないのか。
あれこれ考えると、小さなため息がひとつ漏れ出てきた。