自由に羽ばたくキミが
顔がいい自覚はあってもいい思いをしたことがないと、虐められた理由が日本人離れした見た目と社長令嬢というスペックだと思って生きてきたのに、純日本人で通そうとしてる事への警戒心が全くない。


けれど美しさの理由がハーフだからという訳じゃなくなくただポテンシャル、でも本人は顔が濃いからよく見えるだけなんて言い張る。


実際は容姿もだし、その容姿と似つかないギャップもだし、自分で思ってるより優れた才能や身体能力も助けて相乗効果が凄い。


「残念ながら、女性スタッフはそれなりにいるしなんというか…お前の嫌いな派閥?グループ分け?的な女特有のそういう感じがすごくある」


すごくあるしすごく残念、すごく申し訳ない、という照樹を睨むように見つめる咲名。


そこに、私をよくも誘ったな?とは言わない。
そういうのが嫌いなのは照樹のせいではなく自分の性格なんだから。


大人なら、直さなきゃいけない事かもしれない。


「まぁ…けど俺のサポートをって」


「そう、小さなプロダクションのわりに最近は地位を確立出来てきてる。それは追いたくなる様な背中を見せてくれる奴らと、追いかけて追い抜いてやるって必死な奴らが集まって、そしてバランス良く、世間に供給出来てるからだと」


「先輩後輩を上手く使えて、その上実力のある若手が増えて世間に受け入れられてるってね?」


「組織的にも基盤的にもメンズグループやタレントばかりの事務所で、いつの間にかそういう風潮になったとも言う」


「プロダクションとして抱えてたのが男性アイドル三人、それで成功させてんならそうだろうねェ」


たった三人をこの世に出したくて、プロデュースから営業までをたった一人で行ったのは、自分の父親であって。


その為に会社を立ち上げて成功し、後に続く人材の確保が出来たのならそれが正解だったんだろう。


大規模なオーディションはしない、スカウトのみというのも大きく影響してるはず。


選ばれし者という事実が本人にとっては自信となるし、周りを見渡せばそういう人間ばかりというプレッシャーにもなる。
< 14 / 80 >

この作品をシェア

pagetop