つまり、会いたいんです。
「わたしも飲んでみたい」
そう言うと、グラスを用意してくれて少しだけ注いでくれた。
ゆっくり口にしたそのお酒は、びっくりするような甘さと、強いであろうアルコールと、果実の香りと、それからどことなく薬っぽい感じがした。
知らないどこか遠くの異国の香り。
お酒から目を戻すと、テーブルの向いに座る榛瑠はゆっくりとグラスを傾けていた。
ふと、思う。
この人、こんなふうだったかしら。
少し痩せたのか、シャープさが増している顔の輪郭も、伸びた髪もちょっとずつ違う。でも、光を通す髪の色は同じだし、見つめてくれる瞳も同じだ。
でも、なんだろう、遠くの異国で感じたどこか懐かしい風の香りのような。
知らない人のような、よく知ってるような、不思議な感覚がした。
「一花?」
「え?ああ、ごめんなさい。なんでも……。甘いけど、美味しいね」
そう言いながら、フォークを手にする。その時、オーブンがなった。
「先にメインの肉を出してしまいましょうか。と言っても、その後はデザートしかないけどね。仕上げしてきますね」
そう言って席を立つ後ろ姿に一花は声をかける。
そう言うと、グラスを用意してくれて少しだけ注いでくれた。
ゆっくり口にしたそのお酒は、びっくりするような甘さと、強いであろうアルコールと、果実の香りと、それからどことなく薬っぽい感じがした。
知らないどこか遠くの異国の香り。
お酒から目を戻すと、テーブルの向いに座る榛瑠はゆっくりとグラスを傾けていた。
ふと、思う。
この人、こんなふうだったかしら。
少し痩せたのか、シャープさが増している顔の輪郭も、伸びた髪もちょっとずつ違う。でも、光を通す髪の色は同じだし、見つめてくれる瞳も同じだ。
でも、なんだろう、遠くの異国で感じたどこか懐かしい風の香りのような。
知らない人のような、よく知ってるような、不思議な感覚がした。
「一花?」
「え?ああ、ごめんなさい。なんでも……。甘いけど、美味しいね」
そう言いながら、フォークを手にする。その時、オーブンがなった。
「先にメインの肉を出してしまいましょうか。と言っても、その後はデザートしかないけどね。仕上げしてきますね」
そう言って席を立つ後ろ姿に一花は声をかける。