つまり、会いたいんです。

「大丈夫ですよ。前より規則正しくちゃんと食べてます」
「だって食材は？」
「早い時期にストック食材を調達しておきました。ネットでも注文できるし、あと、瞬が三回だったかな、試食しろって送ってきた料理もあったし」
うわあ、松岡さんありがとう。

「本当に大丈夫？こっちからもなんか送ろうか？」
うちの屋敷は元からかなりストックしてある、そうだ。執事の嶋さんが言ってた。

「大丈夫だよ。もともとたいしたもの食べてないのに、最近の方がきちんと食べてるくらいです」

「そういえば昼のzoomでうつってたポテトグラタン美味しそうだった！でもあなたにしては珍しいメニューだよね？」
「あれね、ストックしたジャガイモに芽が出てきて使わないといけなくて。酒のつまみも兼ねてね」

「ジャガイモって芽が出るんだ！」
「私も滅多に買わないから油断してました」
そう言って榛瑠は微笑んだ。
「そっかあ……」