オオカミ社長と蜜夜同居~獣な彼の激しい愛には逆らえない~

◇◇◇◇◇

それからの美紅は仕事から帰ると連夜アクセサリー作りに没頭し、寝る間も惜しんで作品を作り上げていた。
琴乃や紀美加たちがSNSで拡散したおかげで、さらに輪をかけて売れ行きがアップしているのだ。


「あんまり根を詰めすぎるなよ」


ちょくちょく美紅の部屋を覗きにくる一慶は、そのたびに飲み物やスイーツを差し入れてくれた。
時間がいくらあっても足りない。それでも大好きなことをしている時間は充実していて、つい疲れも忘れてしまう。


「佐和子に話してみたらどうだ?」


一慶がそう提案してきたのは、そんな状態が二週間続いたある晩だった。店の仕事との両立が厳しいと思ったのだろう。
昼間の仕事があると、アクセサリー作りに割ける時間が限られるのは事実。このところ睡眠時間は三時間くらいだ。それでも後から後から入る注文に間に合っていない。


「どっちかをセーブしないと、美紅の体がもたないぞ。……とはいえ、そのきっかけを作ったのは俺だけど」
< 131 / 154 >

この作品をシェア

pagetop