だぶるべっど
布団の中で、真っ暗な天井を眺めながら、呟いた。お金持ちになったら、なにがほしい?彼女は、しばらく考えたのち、ダブルベッドと答えた。この布団狭いからね、と返したら、でも狭いからこうやって近くで話すことができる、と返ってきた。じゃあ、ダブルベッドいらないじゃん、と笑いながら言うと、いらないね、と笑いながら返した。そして、ふたりで抱き合い、お互いの体温に心地よくなって、眠りについた。
