新たな恋の始まり
月曜日イメチェンしてからの
初めての出勤。
しかも課長
康介さんの彼女になっての初めての出勤。
「おーーー!良いじゃん」とか
「一瞬誰?って思ったよぉ〜」とか
色んな人に【イイネ】と
言われてイメチェンして良かったと
実感した。
ただ一人「いいね」とは
言わない人がいる。
それは剛の彼女
塩崎莉子。
2人でいる所に遭遇した時だった。
剛が
「髪切ったんだな」と話しかけてきた。
「うん 垢抜けないと言われたからね
今では感謝してる
そういって貰ったから
自分を変えようと思えた」
と剛に伝えた。
「似合うよ」
急な褒め言葉に俊介さんが言った
【見返してやれ】と後押ししてくれた
その言葉が思い出された。
そのあとは
「あなたのお陰でこんなに良い人と
出会えたと言ってやれ」と言われて
「それは無理だ」と言ってたけど
その言葉の通り私は康介さんと
付き合うことになった。
「似合うよ」と目の前で言われたものだから
塩崎さんの表情は面白くない!と言う表情。
「切ったんですね!
健気ですね」
「何が健気?」
「剛さんに振られたから
切ったんでしょ」
この言い方よ!!!
私も負けてはいない。
「そうよ
何もかもスッキリした
振ってくれて感謝してる」
「フンッ!強がってますね
負け犬のくせに」
「ムカつくわーー」
そう言ってるとそこに康介さんが現れた。
「まだやってんのか?
塩崎さん?忠告してたよね?
うちの会社にはイジメとか
揉め事を起こす人は要らないんだけど」
「すっすっすみません
で•でも!
こ•この人がムカつく事言うから」
「この人?
目上の人に向かってこの人?
今後のためにも言葉を慎むんだな!」
「あっ•••は•••はい」
「特に永井さんに対してだけは
このオレが許さないからな」
「それはどう言う意味でしょうか?」
「永井さんをいじめて良いのは
オレだけだって事!
それぐらい察しろ」
「と言うことは?
剛さんと付き合いながら
課長とも付き合ってたって事ですか?
それなら人の事言えないじゃないですか」
恐ろしいぐらい康介さんに言い寄る塩崎さん。
「バーカ!
そのクソ男がやっと永井さんを
手放してくれたんだよ
オレはそれを待ってたんだよ!」
「と言うことは
課長と美波は付き合うって事?」
剛が康介さんに聞いた。
「そうだよ
あっ!小島さんにも忠告しとくわ
お前が手放したんだから
今更似合うよ!だとか
変な惜しみをかけてくるなよ
お前はこの塩崎さんを見張っておけ
2回は許したんだんだからな
3回目はないぞ!塩崎」
もう剛と塩崎さんが
口を挟む間がないくらい
ガンガンに2人に言う康介さん。
私は何だかすごくスッキリしたのだった。
そしてこれから始まる
康介さんとの恋
どうか永遠に続きますように。


