マリンブルーの囁き




歩くたびに、砂の海にローファーが沈んでいく。

その様子を眺めながら一歩、また一歩と波打ち際へと近づいていた私は、波が打ち寄せてくるぎりぎりの所で足を止め、その場にしゃがみ込んだ。



意味もなく足元の砂を掬っては、手からサラサラと流れるように落ちていく砂を見つめる。


此処に来たのは何回目だっけ…と、ふいにそんな疑問が頭の隅に浮かんできた。


此処は家族でも何度か来たことがあった。
けど、それ以外でも実はひとりで来たことがある。



一度目は…そうだ。
小学5年生の時だった。当時仲の良かった友達と些細なことで喧嘩をしてしまって、フラフラとこの場所に来ていた。


そして二度目は確か…中学2年生の時だった。
高校受験のことでお母さんと口論になって、家を飛び出したその足でこの場所に来た。



ということは、私が此処にひとりで来たのは…今日で3回目、か。


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