マリンブルーの囁き
「夏向と同じ、青いやつが欲しい」
そっと指先でマリンブルーのピアスに触れながらそう言った私を夏向は視線だけで見上げる。
「…青でいいの?」
いつもピンク系を好む私のことを解っているからこそ、確認するようにそう聞いてきた。
「…うん。青が、いい」
にこりと笑った私を見て夏向も微かに口角を上げて「了解」と呟く。
私の腰に回していた腕を解き、夏向が立ち上がろうとしているのが分かって咄嗟に「待って」と、制した。
そんな私を不思議そうに見つめる夏向は「なに?」と問う。
何度もその瞳に見つめられてきたというのに、この胸の高鳴りは、一体なんなのか。